VOICE
実習生の声

帯広畜産大学 獣医学科 4年山田穂乃香
実習期間 令和4年10月8日令和4年10月10日

三日間という短い期間でしたが、非常に濃密な時間を過ごすことができました。こちらでの実習は今回で三度目でしたが、毎回先生や農家さんに大変お世話になり、心から感謝いたします。診療では、使用する薬を選択するなど前回よりもレベルの高いことに挑戦させていただきました。製薬会社さんとお話しする機会を設けていただき、診療中の薬の選択で疑問に感じたことに関してお伺いしました。薬の特徴やそのような特徴を持っている理由に関して学ぶことができ、非常に貴重な経験となりました。また、臨床症状と血液検査から治療方法や効果、生体内での反応について先生と議論する中で多くのことを学び考えました。これまで大学で学習してきたことを現場でどのように活かせるのか、活かしていくべきかを考えるきっかけにもなりました。

今回の大きな目的である直腸検査の練習では、三日間で80頭弱の牛を見ることができました。事前に計画し、長い時間付き合ってくださった先生、ご協力いただいた農家さんや牛に大変感謝いたします。先生と答え合わせをしながら行い、高確率で先生の見解と一致し、練習の成果を実感できました。妊娠子宮の大きさ、波動感を感じられたときは感動しました。授精後のわずかな日数の差で、子宮の大きさが大きく異なることに驚きました。今回身に付けた感覚を忘れず、これからの大学での授業や研究室活動に活かしていきたいです。課題はたくさんあるので、これらを克服できるよう努力します。

こちらでの実習は私にとってかけがえのない時間であり、毎回多くのことを学び感じます。実践的な技術の習得はもちろんですが、探求心をくすぐられ、調べたり復習したりすることで知識を深めることができました。全力で農家さんや牛と向き合える獣医師を目指して頑張ります。短い間でしたが、本当にありがとうございました。