VOICE
実習生の声

3月12日から18日の7日間、実習に参加させていただきました。これまでに北里大学大動物診療センターでの日頃の診療や、北海道NOSAIでの実習で牛に触れる機会はありましたが、北海道で開業している診療所での研修は初めてでした。大学の診療センターでは肉牛が診察の大部分を占めているため、北海道ならではの乳牛メインの診療の経験が少なく私にとっては新鮮でした。
この1週間で一番感じたことは開業の家畜診療所とNOSAIの診療スタイルも大きく異なっていることです。北海道NOSAIでは牛の調子が悪くなってから診療が入り、例えば低カルシウム血症になって起立不能、開口呼吸になって初めて獣医が診療していました。そのため、第四胃変位やケトーシスなどが実習中にも何頭も発生していました。しかしここでは農家さんに分娩をした時点で診察を頼むようにしているため、牛が調子を崩す前に補液や投薬で状態を改善することによって軽症で済み、ほとんどそういった牛は見られませんでした。このような疾病を予防するような診察ができれば、農家さんとしては乳量増加という直接的な利益にもつながるし、治療費という損失も少なくなるため、私はこのような診療が産業動物の獣医師としては理想的だなと思いました。
さらにNOSAI実習では診療の農家さんも獣医師も数が多いため、実習中に同じ農家さんを訪れることはほとんどなかったのですが、今回の研修では同じ農家さんに何回も訪れ、初診から終診まで診た牛もいました。毎日診ることによって昨日との状態の比較であったり、農家さんにも顔を覚えていただいて色々な話が聞けたり。開業ならではの農家さんとの距離の近さでしか経験できないものでした。
最後に。診療で色々な経験をさせていただいり、優しく迎えてくださったことで非常に充実した1週間となりました。この経験を将来産業動物の獣医師になった時に活かせるようにこれから頑張っていこうと思います。本当にありがとうございました。